大発見!「ネガティブ感情の悪循環」的な概念は心理学・脳科学・自己啓発でも悪者だった
これまで数回に渡りネガティブな感情の悪循環について書いてきました。
今回で一応一区切りです。
今回、様々な角度から、勉強してみて面白かったのが、
様々な分野で、この「ネガティブな感情の悪循環」に
似た概念が存在し、
かつそれが、どの分野でも悪者
(脳を疲れさせる、抑うつ状態にさせるetc)
とされていることです。
◾️心理学では、、
・ルミネーション(反芻)
[定義]
嫌なことを、後に何度も繰り返し思い出し、
その度にストレスを感じること。
[悪者扱い記述引用]
「自由時間に職務内容関連の反すうを経験することは、翌日等、仕事に携わるにあたり十分な休息をとれていない状態といえる。」
◾️臨床心理学では、、
・抑うつ性処理活性仮説の認知ループ
[定義]
抑うつ的な考えをし続けること。
(Teasdaleが提唱、身体的な疲れが、認知ループを加速させるとも言っている)
[悪者扱い記述引用]
「抑うつ的認知に注意を向け続けるという点で認知面のループが
抑うつ的情報で占められる状態を維持しやすい可能性がある」
別の書籍では、
[悪者扱い記述引用]
そのスキーマによって否定的な解釈が生成される。(中略)そしてこのネガティブなサイクルが維持されていく」
◾️瞑想(マインドフルネス)では、、
・脳の自動操縦状態
[定義]
常に雑念が浮かんでは消えている状態
[悪者扱い記述引用]
脳を疲労させる「自動操縦状態」(中略)このモードになっている時ほど、
頭には雑念が浮かびやすくなります。
出展:世界のエリートがやっている 最高の休息法
・マインドワンダリング
[定義]
考えようとしていた以外のことに思いを巡らせてしまうと定義される心の迷走。
[悪者扱い記述引用]
マインドワンダリングは、我々の生活の約50%に存在する共通の活動で、
幸福感の低さとも関連する。
また精神疾患や、慢性的ストレスの原因になりうる。
過去への反芻を繰り返すうちに、悲観を伴うようになるため、うつ病のリスクを高める。
◾️脳科学では、、
・DMN(デフォルトモードネットワーク)
[定義]
脳が意識的な活動をしていないときに働く活動。
[悪者扱い記述引用]
・DMNの過活動は、うつ病や不安障害、注意欠陥などと関連があると報告されている
・このDMNは、脳の消費エネルギーの60%〜80%を占めている。
ぼーっとしていても、このDMNが過剰に働き続ける限り、
脳はどんどん疲れていくわけです。
・ネガティブスパイラル
ネガティブな波動はネガティブ出来事と共鳴する。
(まさに、、自己啓発というような表現ですね・・)
・[悪者扱い記述引用]
「ネガティブな波動はネガティブな出来事と共鳴するので、
ネガティブスパイラル、無限ループから抜け出せない」
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上記で共通するのは、
・宛てもなく考えを巡らせ続けると、脳が疲れて、ネガティブな考えを伴うようになる。
・更に、ネガティブなことを考え続けると、ネガティブな思考回路が強化され、
どんどんネガティブになり、ついには鬱になる。
また、最新の研究で、ストレスホルモンと、抑うつバイアスの関係性が示されました。
2017年の学会の専門誌である、心身医学にも、関連する研究結果が記載されていました。
「ストレス誘導性コルチゾールは認知的再評価時のネガティブでない解釈の案出と関連する」
タイトルだけでは何のこっちゃ分かりませんが、本文をめっちゃ噛み砕くと、
“嫌なことがあってストレスを感じると、ネガティブ思考な思考回路に陥っちゃうよ"
ということが実験によって証明されたそうです。
今回も長くなりましたが、、、
よく「ちょっと考えすぎだよ〜!」と言われるあなた!
そこのあなたです!!(というか過去の私、エリまさです・・)
今すぐ、宛てもなくネガティブなことを考え続けること、
すなわち、
≒ルミネーション(反芻)
≒抑うつ性処理活性仮説の認知ループ
≒脳の自動操縦状態
≒マインドワンダリング
≒ DMN(デフォルトモードネットワーク)
≒ネガティブスパイラル
をやめましょう!!
え、どうやってやめるか?
まずは、自分がその状態に陥っていることに気づくこと 。
そして、これから紹介予定の
ネガティブな思考から立ち直る、感情hack手法を実践することです!!
(と、偉そうに言いながら、私も日々勉強ですが、、)
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